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神経内科


●脳卒中

脳卒中の症状は意識障害、運動障害(よくあるのは半身が動かなくなることで片麻痺と呼んでいます;逆に腕だけ、足だけ動かなくなったときは脳卒中ではないことが多いです)、感覚障害(半身の感覚が鈍くなる;こちらも運動障害と同様で腕だけ、足だけ、または両手両足の時は脳卒中ではないことが多いです)、平衡障害(ふらつき)、けいれん、視野障害(視野の一部が欠ける)、視力障害(片目がぼやける)、頭痛、嘔吐、言語障害などがあります。脳は各部分で働きが異なりますので障害を受けた部位によって症状が異なります。例えば、運動の中枢が障害を受ければ反対側の半身(右脳であれば左半身)のマヒが、感覚の中枢の障害では反対側の半身(右脳であれば左半身)の感覚障害が起こります。大脳からの運動の指令や手足からの感覚の情報は電気信号でやりとりされています。その伝達経路は脳の出口付近で交叉しているので脳が障害を受けたのと反対側の症状になります。言語中枢が障害されると他人の言っていることを理解できても自分ではしゃべれなくなったり(運動性失語)、他人の言っていることが理解できなくなったりします(感覚性失語)。脳卒中に特徴的なのは、これらの症状が"突然"起こるということで「以前から何となく手足の具合が悪い」というような場合は脳卒中ではないことが多いのです。脳卒中が認知症の原因になることも知られています。私たちが調査したところ、約1割の方が脳卒中発症後認知症になっておられました。
脳卒中は、脳梗塞(のうこうそく)、脳出血、くも膜下出血に分けられます。脳梗塞とは脳の動脈がつまって血液の流れが悪くなり、脳がダメージを受ける病態です。脳出血とは脳の血管が破れて血液が漏れ出る病態です。昔から脳溢血(のういっけつ)という言葉がありますが、それは「血が溢(あふ)れる」、つまり脳出血のことです。どちらも脳の血管の病気です。血管が弱くなる代表的な病気に動脈硬化症があります。この動脈硬化症を起こしやすくするものとして、喫煙、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などが知られています。ですから、脳卒中の予防には生活習慣が大切なのです。くも膜下出血は脳の動脈の瘤が破けて起こります。検査で瘤を見つけて、予防できることがあります。
脳卒中には前触れがみられることがあります。これを一過性脳虚血発作(TIA)といいます。症状は脳卒中と同じですが、数分から十数分、長くても1日以内に完全に良くなって元に戻ってしまいます。大部分は1時間以内に良くなるといわれています。一過性脳虚血発作を一度起こした人の約1~2割は、近い将来に脳卒中(脳梗塞)を起こすといわれています。ですから、このような発作があればなるべく早く病院を受診しましょう。
脳卒中の治療においては受診までの時間が早い程治る可能性が高くなると言われています。手術だけでなくtPAという治療が有効であることが知られています。tPA治療を行える病院は限られていますのでお近くの病院でそれが可能かどうかお聞きになっておくと良いでしょう。
南京都病院では、このtPA治療は行えませんが、後遺症が残った場合のリハビリ治療を行っています。
京都府では脳卒中の実態調査を続けています。実際の脳卒中の特徴についてもまとめられていますから参考になさってください[1-3] 。

1. Shigematsu K, Nakano H, Watanabe Y, Sekimoto T, Shimizu K, Nishizawa A, Makino M, Okumura A, Bando K, Kitagawa Y: Characteristics, risk factors and mortality of stroke patients in Kyoto, Japan. BMJ open 2013, 3(3).
2.Shigematsu K, Shimamura O, Nakano H, Watanabe Y, Sekimoto T, Shimizu K, Nishizawa A, Makino M: Vomiting should be a prompt predictor of stroke outcome. Emergency medicine journal  (in press).
3.Shigematsu K, Nakano H, Watanabe Y: The eye response test alone is sufficient to predict stroke outcome--reintroduction of Japan Coma Scale: a cohort study. BMJ open 2013, 3(4).


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