在宅酸素療法は長期の医療的介入で生命予後の改善が証明された数少ない治療法で、現在の患者数は約13万人と推定されています。内訳は、COPDが約半数を占め、肺結核後遺症、肺線維症等、肺癌の順になっています。呼吸困難感の軽減や運動耐容能の改善および入院回数の減少などにより患者のQOLが改善することが示されています。

A. 在宅酸素療法の適応基準

高度慢性呼吸不全、肺高血圧症、慢性心不全、チアノーゼ型先天性心疾患が対象となります。高度慢性呼吸不全では、薬物療法などが十分になされたにもかかわらず1ヶ月以上、○1安静・室内気吸入下でPaO2が55 Torr以下の者、あるいは、○2 PaO2が60Torr以下で睡眠時または運動負荷時に著しい低酸素血症を来す者であって、医師が在宅酸素療法を必要と認めた者が対象となります。

B. 導入の実際
  1. 酸素供給装置 在宅設置用装置には酸素濃縮器、液体酸素、酸素ボンベがあり、9割以上で吸着型酸素濃縮器が使用されています。外出時には主として携帯用酸素ボンベが用いられます。長時間の外出を可能にするため吸気時にのみ酸素を供給する節約装置が使用されることが多く、酸素の加湿は3~4L/分以下の流量では不要と考えられています。
  2. 酸素流量の決定 在宅酸素導入時には必ず血液ガス検査を行います。処方酸素流量は在宅で使用する酸素供給装置を用いて、安静時、睡眠時、労作時ごとに設定します。安静時の酸素処方は、高CO2血症を伴わない場合にはPaO2 80~100Torrを目標にし、高CO2血症を伴う場合にはPaO2 70 Torr前後を目標にしますがPaCO2が60Torr程度の症例では最初からNPPVの併用を考慮します。睡眠時の酸素処方は睡眠中SpO2をモニターし90%以上になるよう設定しますが、REM睡眠期に低酸素の著しい症例では高CO2血症に十分注意を払う必要があります。労作時の酸素処方はマイペースでの6分間歩行テストを行いSpO2が90%以上になるよう設定します。酸素節約装置を使用する場合は労作中にも吸気が十分にトリガーされることを確認する必要があります。
  3. 在宅時の管理 酸素吸入はできるだけ長時間(18時間以上)するよう指導します。急性増悪時の早めの医療機関への受診をくどいほど繰り返し勧めます。毎月の外来診療時には呼吸循環状態・栄養状態の評価を行うのに看護スタッフ等による患者指導があります。年に1~2度は血液ガス検査や肺機能検査を行います。

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